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落書

何かに疲れたときに僕氏が何かを吐き出して現実に帰っていくための架空の場所です。

エジプトきたよ ワーヒド

前回修士論文に関して言い訳めいた記事を書きましたが、無事論文審査は通過しました。反省を生かしてさらに精進したいです。さて、このほどエジプトに一ヶ月ほどいる機会を得たので、多少旅行記的なものを書こうかと思います。まぁ主にアラビア語をしこしこやっているわけだけど、語学学校が終わったあとなどは多少街歩きをする時間もあっていろいろおもしろい経験もしています。

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まず出国時にプチ事件が起きた。出発当日の寝坊はなんというか宿命的だし致命傷にいたらなかったからよしとして、セントレアで航空券発券をしていると、滞在日数を確認され、これだとアライバルビザ(一ヶ月有効)が出ない可能性があるから渡航スケジュールを変更したらどうかと言われた。僕が歩き方と各種旅行者ブログと大使館ウェブで確認しておいた限りでは、一ヶ月を越える滞在の場合には一ヶ月有効のアライバルビザで入国してその後国内でエクステンションすればモーマンタイということで、わりと自分の情報には自信があったものの、現地の語学学校にその件尋ねていなかったのを多少後悔した。シンガポール航空のスタッフいわく、全航空会社が共通で使用しているデータベースによるとルール上はアライバルビザを取得できないはずなので現地で渡航スケジュールを確認されたらアウトという話だったが、まぁダイジョブっしょということで、航空会社は責任取りませんからね的な書類にサインして無事チェックイン。多少ビビって空港で再度調べたり旅慣れてる友達に電話して安心させてもらったりしていた笑

結果、無事入国できたわけだが。つーかなんのチェックもなく、所定の金額だしたらビザのシール渡されてそれパスポート貼っとけよっつって。さすがに雑過ぎないかとも思った。


最安値のチケットにありがちなことでシンガポールで8時間ものトランジットがあったので、なにげに初だったシンガポールチャンギ空港を徘徊し、全ターミナル制覇してみた。ゴージャスすぎて写真とってフェイスブックにアルバム作ったりして、今思い返すとなにしてたんだろう。シンガポールでカイロ行きに乗り換える段になると、そこまでアジア人だらけだった周辺が一気にエキゾチックな雰囲気になり、おお旅が始まるぞという感じに。そしてドバイで給油で一時停泊したときに30分ぐらいだけ空港に降りてみると、あらら思っきしムスリムの人しか目に入らない世界に。ついに来ましたねという感じ。飛行機内で少し仲良くなったエジプトの人が、なぜか超巨大ラジコン(ヘリコプター)を運んでいて、それがトランジット中の荷物検査で地味に引っかかってアラビア語で超揉めてたのが印象的だった。結局無事通過できていてよかったね、と。


初日、昼過ぎに到着して1日特に何もない日。語学学校を下見などして翌日の確認をしつつ、街ぶらしてみる。いままで訪れた国のどこよりも人が話しかけてくる国かもしれない。めちゃめちゃフレンドリーなのか、それとも革命前後で観光客が激減したから少ないパイをハスラー(ボッタクリじみた客引き)どもが取り合っているのか。基本的に、1分間だれにも話しかけられずに1人で歩き続けられたら奇跡というレベル。革命のあったタハリール広場からほど近いタラアト・ハルブ広場に宿をとっていたが、現地ではダウンタウンと呼ばれる人でごった返してホコリっぽい良くも悪くもカイロらしい地域で、観光客もまずはここに来るという場所なもんで、外国人と見ればみんながみんな話しかけてくる。


肝に銘じなければいけないのは、「無償の親切はない」ということ。彼らの常套手段は、例えば有名な観光名所やレストラン等に道案内して、そこでのオーダーなどもアラビア語ができない自分に代わってやってくれて、こっちがご飯を食べている間は話相手になりいろんなことを話してくれ、その後、自分のやっている店に半強制的に連行して物を買わせたり、あるいは単純にガイドだと言いはって金をもらおうとしたりする。こちらもこちらで、道案内してもらったりエジプトの話を聞かせてもらうのはありがたいのでお金を払うのは完全に嫌というわけではないのだが、やはり日本ではほぼ起こりえないパターンだから多少不快な気分になったりはする。


バクシーシ(チップのようなもの)の文化は一応本で理解していたし、親切に対して自分が払っていいと思う金額なら払ってもぜんぜん構わないと思っているし、小銭で身を守れるなら全然いいから、なにがなんでも払わんという感じではないのだけど、やっぱ無理やり店に連れて行かれたりすると不快になって何も買うもんかバカやろー的な気分になり、それより奢るからそこの珈琲屋でもっと話そうぜという流れにもっていって解決したりする。ある程度日数が経って標準的な価格帯を知ることができれば、ぼったくられているのかどうかもわかるし、そうしたらもっと不快な思いをすることもなく人と関わることができそうだ。あとはもう、慣れかな。


このように単純に自分を助けてくれてその後に多少金をせびったり店に連れ込んだりするのはどちらかと言えば良心的なパターンで、一週間ほど過ごした今の実感値からすれば全体の25%ぐらいだと思う。そして完全に良心的な、旅行者と会話することだけを楽しんで何も要求せず建設的な関係を築けそうなのが10%(いままで2人だけ出会った)、じゃあ他の奴らはどうかというと、嘘の情報を教えたり(ATMを聞いたら薄暗い謎の地域に連れて行かれて明らかにおかしかったので逃亡した。また他の件では、博物館について聞いたらそこは閉まっているから他の店に行こうと言われたが、その後行ったら普通に開いてた。)、いきなり物を俺の手に謎の書けなそうなペンとかを握らせておいてお金を請求したり、フォト!フォト!と言って写真を無理やりとってはお金を請求したり、ニコニコしながら俺に無理やりターバンを巻きつけてお金を請求したり、汗ばんだ腕でいきなり肩に腕を回してきて「フレンド!フレンド!」とうるさかったり(笑)、多少不快にさせてくる連中が多い。特に観光地のギザのピラミッド周辺は金をせびりまくる奴らばっかりで、せっかく物凄い観光資源があるのに勿体無いなぁと思う。旅慣れてない旅行者が来たら圧倒されてしまうんじゃないかと思うくらい、他のどの国とくらべてもかなりアグレッシブにいろいろ押し付けてくるので、笑顔で「ラー、シュクラン!(サンキュー。でもいらねえよ!)」と言いまくらないと大変なことになる。



そんなこんなだけど、やっぱ歴史の重みがある国で、上で話した10%ぐらいの人の良心は厚く、メシも不味くないし、なんか憎めない国って感じ。最初の扱いはちょっと大変だけど、好きになるとクセになり、噛めば噛むほど味が出る、そんな国かもしれない。以上、歩いてたらたまたま見つけた、通りでめちゃめちゃ浮いてる超綺麗なCOSTA COFFEEにて。いま店員が話し掛けてきて、日本人だと話したら、Japanese are the best people on the earthだとさ。まぁ、嫌な気はしないよね