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落書

何かに疲れたときに僕氏が何かを吐き出して現実に帰っていくための架空の場所です。

進路変更の動機と理由

名古屋大学新設大学院(法制度設計・国際的制度移植の専門家養成プログラム)に移る理由を一度まとめておこうと思う。

 

なぜ一度入ったロースクールを辞めてまで、名古屋の法学研究科に行こうと思ったのか。

実際後ろ髪は惹かれまくった。弁護士にしかやれない仕事があるとか、親に今までしてもらった投資にどう責任を持つのかとか。いろんな反対要素を考えては悩んだ。

特に最後まで自分の中で黒い塊のように残ったのは、

「ロースクールに入ったときの覚悟を僅か半年で折るのはいかがなものか」

という部分だった。このことは、大学時代の恩師の先生にも指摘された。

 

確かにロースクールで自分の全力をまだ出し切ってはいなかった。新たな進路(件の名大大学院)を知ってから、そちらへ転身するかどうかを悩みつつ、入学試験の対策を練り、一方でロースクールの負荷に耐え続けることは、当時の自分にはできなかった。ロースクールの忙しさにただ身を任せてしまえば、流れの中で新しい進路への想いは薄れていき、それで元通りの人生軌道に戻ってしまいそうだった。だが、そう済ますことはとてもできなかった。新進路の話を聞いた時の、これだっていう、自分の直観とのシンクロ感が強すぎたから。入学試験をロースクール授業の片手間で受けて仮に不合格になった場合、その後悔は生半可ではないだろうと思った。そのリスクは取りたくなかった。そこで代わりに、一度入学試験に全力を傾けてみて、それが不合格だった場合あるいは合格しても結局行かないと決めた場合に、ロースクールを一年ダブることになるリスクをとった。この時合格しても行かない可能性を残していたのは恥ずかしい話だが、何せ新進路を知ってから論文の出願まで、時間がなかったのだ(笑)。しかしまぁ、直感として、合格した場合は確実に新進路に進むのだろうなということを感じてはいたが。

 

そこでじゃあ上の覚悟の部分にどうやって決着を付けたかだけど、それはもう、もっと大きい覚悟で包み込むしかなかった。司法試験ルートの方が新設大学院ルートよりも道は見えやすいし比較した時に多少なりともリスクは少ないのだろうし、その上で敢えて難しそうな道を行く覚悟、だとか、そのような次元ではない。やるからには徹底的に、燃え尽きても燃えカスだけでまた燃え上がるような、いや訳わからんが、兎に角もそのレベルの覚悟で踏み出すしかない。誰かが言っていたけど、後悔しないようにやるのではない、後悔しないと決めてやるんだ。

 

このマインドセットに、思いの外時間を食った。それはたぶん、生まれてきてからこれが最大の方向転換だからだ。中学高校大学と、それからロースクールへと、ここまでは一度入ったところを良くも悪くも辞めずに続けてきた。何かを辞める決断として、これが自分史上一番大きなものになりそうだった。だから、気持ちの整理に時間がかかったのも、その選択の過程がこれ以上ないってほど不器用だったのも、まぁこんなもんだろうと思うことにした。

 

 

そしていま正式に進路変更を決めた。ここまでの直感を信じた歩みとともに頭の中で考えていた理由付けを振り返って、なんでこの選択をしたのか少しでも客観的にここに書いておこうと思う。

 

・法整備支援にライフワークを絞ったこと

前提として、僕は法整備支援をライフワークにすることにした。そう決めたとして、弁護士になってからその道に進むというのは、かなり妥当な選択ではあった。弁護士という資格は便利で、法律という専門性を身につけ、その後どのような分野に集中していくか選択できる。自分の希望通りに専門を選べるとは限らないというリスクは確かにある。それを込みにしても、弁護士になってから法整備支援に関わるという道は、安定性なども考えると、かなり正しく見える。ただ、弁護士になった後に法整備支援「しか」考えていない場合はどうか。その場合に限り、法整備支援分野に確実に入っていける新しい進路のほうが適切と言える可能性も出てくる。

 

・向こう何年間かを目標のために最適化する

すると判断の焦点は、法整備支援のアクターを目指すとして、この数年を、弁護士になるためのロースクールでの学習に使うのが最善か、それとも他により適切な学習環境があるかという点になる。ここで、法律実務家の知識が法整備支援のアクターとして最適のものではないこと、名古屋は日本における法整備支援のメッカであること、を考えた。

 

弁護士だとか、官僚だとか、あとはコンサルなんかになる道というのは、どちらかと言えばツール先行型のルート選択だと思う。まだこれだと決めた具体的目標は必ずしもなく、あるいは一つに絞れておらず、だからまずはスキルを磨こうという方向性だ。ひとつのライフワークに絞ってそれがポシャるというようなリスクがなく、なおかつやりたいことが見えたときにそれを捕まえるスキルを確実に涵養できる点で、かなり合理的だと思う。しかし、ひとつこれだと決めたテーマがあるのなら、遠回りせずに最初からそれに集中すべきだと思う。それに、法整備支援の専門家というのは、その具体的な像がまだ決まっていない分野で、弁護士になるのが必ずしも必要な第一ステップとは言えなかった(この理由は法整備支援あるいはLaw and Developmentの学問内容に突っ込まないと説明つかないのでここでは省くっ)。そうなると、弁護士になるまでの労力を考えても、司法試験ルートは不合理だった。他にそのために最適化されたルートが準備されているならば、それが例え新規にできたもので不安定だとしても、それに乗ってみない手はない。というより、具体的なキャリア像が決まっていないような専門家を養成するコースなのだから、不安定なのは当然で、むしろそれを自由度と捉えプラスに活かそうと発想すべきだ。それに、何か取り組みたいテーマが決まったなら、それが一番ホットな地に身を置くのが基本だと思う。そうして人脈を創り、また議論の最先端に自分を置くべきだ。新しい進路は、まさに法整備支援の専門家の養成をテーマとしている。日本で法整備支援と言ったらやっぱ名古屋大学だ。だから、新しい進路に進むのが正しい選択だと判断した。

 

 

他にもいろいろ考えてはいたが、理屈付けようとしたときは主にこんなことを考えていたと思う。そんなことを考えながらも、結局最後に、この道の先輩であるJICA専門員の直史さんに、

こっちの方に進んだほうが全然おもしろいと思う。道が決まってないってワクワクするでしょ?そんなワクワクする進路に進んだほうがいいって。せっかく一期一会でこのプログラムに出会ったんだし。

という気持ちいいほど感覚的な話をされ背中を押され、決断した(笑)。(記憶が薄まっているのでセリフに多少脚色あり。)

 

何をするにも、何をするかよりもどうするかが大切なのであって。

どこに進むか決める時は悩めるだけ悩んで。決めた後は、覚悟をもってやりぬくだけ。

そういうもん、だよね。

 

この記事をもって、悩むのを止めて覚悟を持って一歩を踏み出したことにしたいと思う。

不安とワクワクで一杯ですが精一杯やってやろう。

 

 

…ところで法整備支援って何かって?知らないですよねふつう(笑)

時間があったら自分なりに書いてみようと思うけど、当座はググってください(´・ω・`)